サンフランシスコのゴールデンゲートではなく、もう一つの橋、ベイブリッジは、オークランドとバークレーの間の約7.2キロを結んでいます。これらの街には世界有数の大学があり、ライブ音楽が楽しめる会場や、伝説的な本屋、アリス・ウォータースのチェ・パニースのような草分け的なレストランなど、自慢したいものがいっぱいあります。 2019年のナショナルジオグラフィック・トラベラーでは、オークランドは旅行で行くべき場所28か所の1つに選ばれました。 また、イーストベイの気候は、サンフランシスコよりも良い天気が多く温かいので、短パンとTシャツを持って行きましょう。
ジャック・ロンドン・スクエア
水辺のブティックを見たり、世界の料理を食べたり、歴史的な船のツアーに参加したり、オークランドのダウンタウンの南にある、ジャック・ロンドン・スクエアでベイサイドの美しさに浸ってみましょう。 海に近いこの地区は、今はスタイリッシュなコンドミニアムや、カクテルを飲めるバーなどが立ち並ぶエンターテインメントで人気の場所ですが、冒険家で作家のジャック・ロンドンが、若い時代に散策した場所でもあります。 ロンドンのユーコンキャビンと、隣のへイノルズ最初と最後のチャンス・サルーンという、ロンドンが常連だった1883年の居酒屋のレプリカを見てみましょう。 (1906年の地震によりへイノルズは恒久的に傾斜してしまい、面白いことに、バーの床は20度傾いていたそうです。)現代のアラブ料理を試すならドヤファがお勧めです。プランクではボーリングを数ラウンド楽しむか、日が当たるビアガーデンでおしゃべりをするのも良いでしょう。また、フランクリン・D・ルーズベルトの大統領ヨット(「浮かぶホワイトハウス」)のUSSポトマックツアーに参加することもできます。 ジャック・ロンドン・スクエアは、昼も夜も活気に溢れていますが、特に毎週日曜のファーマーズマーケットには人が集まります。
ティルデン・パーク
32キロ続くイーストベイ地域公園には、バークレーとオークランドを望む丘があり、その中でも800ヘクタール以上あるティルデンは特別です。 公園の中には、自然を愛する都会の人たちが楽しめることことがたくさんあります。幼い子ども連れの家族なら、小さな農園で豚や鶏やヤギに餌をあげたり、ティルデンのミニ蒸気船や、手作りでアンティークのメリーゴーランドに乗って遊ぶことができます。 植物好きなら、美しく手入れが行き届いた植物園に行きましょう。約4ヘクタールの中に、カリフォルニア固有の植物や、希少で、絶滅の危機に瀕する品種などが栽培されています。 湧き水が流れるアンザ湖の水は温かく、砂の岸辺があるので、泳ぎたい人も、日光が好きな人も楽しめます。 ワイルドキャット・ピークの頂上まで登ると、かなりの運動になります。 美しい景色が好きな人は、舗装されたニミッツ・ウェイ・トレイルを辿って行くと、インスピレーション・ポイントに到着します。 尾根が見える高台まで歩くのは簡単で、サンフランシスコ・ベイに日が沈むのを見るのには最高の場所です。
この素晴らしい博物館から、カリフォルニアの文化をかいま見ることができます。3階建てで、州の芸術、歴史、環境についての記録を展示しています。 カリフォルニアの自然科学ギャラリーには、カリフォルニアの素晴らしく多様な生態系のモデルがあり、コーチェラバレーのヤシの木や、ヨセミテの花崗岩の頂やドーム、ポイント・レイエスの栄養豊富な海水について学ぶことができます。 カリフォルニアの歴史ギャラリーでは、ハリウッドの映画制作、ブラックパンサー、ゴールドラッシュなど、カリフォルニアの過去に焦点を当てている展示があります。 カリフォルニアの芸術ギャラリーでは、ドロシア・ラング、エドワード・マイブリッジ、イモージェン・カニンガムの写真が鑑賞でき、ゴールドラッシュの開拓者が描いたスケッチや、バリー・マッギーの生き生きとしたアクリルのアッサンブラージュなども見ることができます。 屋上の彫刻ガーデンでは、オークランドのメリット湖と街の景色を見ることができます。 金曜の夜なら、夜のギャラリー開館時間(午後5時~10時)には、食べ物屋台のトラックや、ダンスパフォーマンスや、DJの音楽の音が聞こえてくるかもしれません。
この高級な1915年築のホテルは、イーストベイに光輝くおとぎ話のお城のようで、結婚式や、記念日、ロマンチックな週末や、豪華なスパのトリートメントを友人と一緒に楽しんだり、自分へのご褒美とすることもできる、夢のようなスポットです。 バークリーヒルズの木々に囲まれたクレアモントは、高台にあるのでサンフランシスコ・ベイの美しい景色を見ることができます。(思い切って上階の部屋を取ると、最高の眺めが楽しめます。) 3つの温水プールと、10のテニスコート、敷地内に4つのレストラン、約1858平方メートルのフィットネス用の施設、そして豪華なクレアモントのフェアモント・スパが、手の入き届いた8.9ヘクタールの敷地内にあります。 ホテルの裏のクレアモント・キャニオン地域保護区を散策して、ライムウッド・バー&レストランに行きましょう。パティオに座って、湾を見ながら自家製のカクテルと地元の食材を生かした料理を楽しむことができます。
バークレーは、アリス・ウォータースのおかげで、食材にこだわりる料理が生まれた場所と考えられており、その影響が街中全ての食事のシーンに現れています。 ダウンタウンにあるレストランで、170席ある広々としたコマルがその良い例です。 国境の南、メキシコ側からの良質なタマレス、セビチェ、魚のタコス、メスカルのカクテルなど、皆のお気に入りのものが、地元からの新鮮な季節に合った、維持可能な材料を使ってつくられます。 倉庫を上品に改修し、コンクリートの壁と、リサイクルの木で造られたテーブルが置かれているダイニングルームは、コマルの近代的なメキシコ料理に、上品で都会的なアクセントを加えます。でも最も人気の席は、こじんまりとした裏にある屋外パティオです。そこでは暖炉の火が燃えて、ウェイターたちがマルガリータのカートを押して回っています。