星を観察する人にしてみれば、光害を発生させることは、車の窓からゴミを投げ捨てるような行為です。そこで、ボレゴスプリングスの街灯は ギラギラと光らずにほのかに光り、地元の空港は航空機信号を下向きに発するように調整しています。この街の住民は、空には何万もの明るい星が輝いていてほしいと思い、今後もそうあり続けてほしいと考えているのです。ボレゴスプリングスは、カリフォルニア州で初めて国際ダークスカイ協会に公式に認定されたコミュニティです。公共の道路や店の外の光だけでなく、民家の玄関先の光まで制限し修正することで、国際ダークスカイコミュニティとして認定を受けたのです。この街にとって、南カリフォルニアの明るい大都市群との間に高い山脈があるのはむしろ好都合です。その上、242,811ヘクタールの広さを誇る未開発のアンザボレゴ砂漠州立公園に囲まれています。
自分がどの星を見ているのか知りたい方は、ボレゴナイトスカイツアーズの天文学者、デニス・ママーナによる星の観察ツアー(要予約)に参加するとよいでしょう。オートキャンプリゾートのザスプリングスアットボレゴには、直径28センチメートルの望遠鏡を有する小さな天文台があり、毎年数回パブリックビューイングや講義を行っています。4月のダークスカイウィークには、さらに多彩なイベントが開催されます。