ベンチュラ沖とチャネル諸島の間を渡るホエールウォッチングのツアーでは、必ずと言っていい程いろいろな生き物を見ることができます。クジラ、イルカ、ネズミイルカの種は世界中で78種ありますが、そのうち29種がチャネル諸島国立海洋保護区近辺で観察されています。コククジラ、シロナガスクジラ、ザトウクジラが見られないとしても、ツアー船の船長がたいていはイルカの群れを見つけてくれるでしょう。マイルカ、バンドウイルカ、ハナゴンドウなどのイルカのほかに、アシカも見られます。時には、トビウオが船の真上を飛ぶこともあります。
チャネル諸島国立公園から16キロメートルにも満たない距離にあるオックスナードの街は、ホエールウォッチング遊覧旅行にぴったりのベースです。アイランド・パッカーズは、冬と夏に3時間と3時間半のホエールウォッチング・クルーズをサンタバーバラ海峡沿いに出航しています。クルーズを丸1日に延長してアナカパ島あるいはサンタクルーズ島に上陸できるオプションもあります。チャネルアイランド・スポーツフィッシングは12月下旬から4月にかけてツアーを催行しています。
クジラを見るのに最適な時期をご存知でしょうか。コククジラの回遊シーズンは通常12月下旬から4月半ばまでになります。体長15メートルの巨体は毎年この時期、ベーリング海からメキシコへ、そしてまたベーリング海へと回遊します。夏はザトウクジラとシロナガスクジラのベストシーズンです。この海に豊富にいるオキアミに寄せられてやって来ます。ザトウクジラは比較的よく見つかりますが、シロナガスクジラはもしも見られれば生涯忘れることのできない体験になるでしょう。記録されている地球上の最も大きな動物です。全長27メートル（スクールバス3台を縦につなげた長さ）になることもあり、潮吹き穴から吹き上げる潮は高さ9メートルに到達します。