ビーチで水着姿のファラ・フォーセットやシンディ・クロフォードからレッドカーペットで最新のドレスを纏うジェニファー・ロペスやグィネス・パルトローまで、カリフォルニアのファッションは常に憧れの的です。雑誌やテレビで目にするベスト・コーストでの生活を垣間見れば、一度は訪れてみたくなるものです。西海岸に行ったら、できれば太陽の光だけでなく素晴らしい美的感覚も身につきます。
ローカルのようにファッションを楽しみ、ローカルの気分に浸るには、ローカルのようにショッピングをするのが一番。スーツケースは詰めすぎずにスペースを残しておくか、空のダッフルバッグを持って行きましょう。カリフォルニアでブティック巡りを楽しめるように。
サンフランシスコやサンディエゴ等の大都市、もしくはジョシュア・ツリーやロス・オリボス等の自然のどちらを訪ねるにしても、ゴールデン・ステートスタイルを扱うローカルのお店がたくさんあります。地元産業へのこだわりが強く、多くのブティックで扱っている洋服、靴、アクセサリーなどは州内でデザインされ、多くは製造もされているので、本物のカリフォルニア人ここにありき、です。
そもそもカリフォルニアスタイルとは実際どのようなものなのでしょうか。ロサンゼルス在住ベター・オフ・ドレストのスタイリストであるモーガン・シモンズ氏によれば、「着崩した感じのゆったりとしたボヘミアンスタイル」だそうです。「カリフォルニアは組み合わせと独創性に尽きます。最新のトレンドにカジュアルさとビーチっぽさを加えるんです」。カリフォルニア独特のリラックスしたセットアップを仕上げるにはトレンド情報に絶えず目を光らせてください。
ビーチサイドの基本
「カリフォルニアスタイルとは街中でもビーチでも通じる美しさに自信を持てるシルエットです」とは、ロサンゼルスのレディースのデザイナー、ハイディ・メリック氏のコメントです。まず最初はベニス・ビーチブランドのカリ・ドリーミングの魅力的な、ヌードビキニ、もしくは環境に優しいLA ブランドのホット・アズ・ヘルのワンピースはいかがでしょうか。上にはメリック氏デザインのラッシュガードやジェード・スイムのメッシュドレスを羽織りましょう。両方ともロサンゼルス ブランドです。仕上げにジャネッサ・レオーネのパナマ帽を被って。こちらもカルバー・シティにお店を構えるロサンゼルスのブランドです。そして夕焼けが広がってきたら、地元デザイナージェームス・パースまたはシュガー・キャンディ・マウンテンの軽めのドレスやジェシー・カムのセーラー・パンツに着替えて。夜になって寒さを感じたらバックビート・ラグズの丈の短いスエットシャツを羽織りましょう。
シティ・ステープルズ
友達とのブランチでも、ファーマーズマーケットを覗くにも、博物館に行くにも、着心地が良くて、しかもおしゃれな装いがしたいもの。ダムセル・イン・ディオールのブロガー、ジェイシー・デュープリーさんは、「本当にローカルに溶け込むには、サンドレスではなくてパンツかジーンズを履いて、夜は冷えるからジャケットを忘れずに」と言っています。
ウエスト・ハリウッドにあるフレッド・セガールと パシフィック・パリセーズにあるエリス・ウォーカーはロサンゼルスでショッピングを始めるにはぴったりの場所です。同じく、南カリフォルニアに7ヵ所あるプラネット・ブルーもおすすめです。ローカルブランドを見てみましょう。婦人服コレクションのザ・グレートは、有名人御用達のスタイリストからデザイナーに転向したエミリー・カレントとメリット・エリオットのお店、リフォーメーションはサステナブルな生地で女性らしいシルエットに定評があります。サンフランシスコならヒーロー・ショップやザ・ボイジャー・ショップ、そして古くから軒を連ねるローカルブランドのエバーレーン、ザ・ポドールズそして、エリカ・タノフを覗いてみてください。ロサンゼルスのデザイナーで有名人のお気に入りでもあるクレア V.のクラシックなクラッチを持ったら、もう完璧です。
アスリージャーアパレル
カリフォルニアの健康的な生活思考に後押しされて、エクササイズをするつもりがなくても一日中スポーツウエアで過ごすことは十分に認められています。ミル・バレー・ブランドのカーブ・デザインズが出している大胆なパターンのレギンス、LAのエレクトリック・ヨガのセクシーなトップス、エメリービルを拠点とするタイトル・ナインのコットン・パーカーなどがあります。仕上げは、サンフランシスコの会社BKRのおしゃれで再利用可能なウォーターボトル、エンシニタス(サンディエゴカウンティ北部)にあるスーガのウエットスーツを再利用して作ったヨガマットがあれば文句なしです。
デニムを身に着ける
元はと言えば、ブルージーンズは農業や鉱山で働く人たちが着る仕事着として1850年代にサンフランシスコで作られたものですが、大々的にはジェームス・ディーンとマーロン・ブランドのおかげで広まりました。「まずはリーバイスのデニム。サンフランシスコに本社があります」とサンキスト・ステフのベイエリア在住ブロガー、ステファニー・グェンさんは綴っています。「ストレートタイプのジーンズ、ショートパンツ、大きめのジャケットに、クラシックな黒と白のヴァンスのはやりのスニーカーを合わせましょう。そして、」と続けて「麦わらのバッグやネコの目をしたサングラスなど、人目をひいて目立つクールな小物を重ねます」と言っています。
カリフォルニアにはプレミアムなデニムの会社がたくさんあります。例えば、AG、ペイジ・デニム、シティズン・オブ・ヒューマニティ、マザー・デニム、カレント/エリオット、セブン・フォー・オール・マンカインド、サウス・コースト・プラザに実店舗を構えるジョーズ・ジーンズなどです。短めのスタイルをニューポートビーチ発祥のビークのサンダル、サンタ・バーバラのシービーズのスニーカー、またはサンフランシスコのロシーズのバレエフラットなどと合わせてみてください。
イブニングシーンに必要なもの
「カリフォルニアの人たちは日中はカジュアルなトップスにスニーカーを合わせるのが好きですが、夜にはヒールのサンダルを履いてネックレスを重ね、着飾るのも好きなんです」と綴るシモンズ氏は、マジソンとマックスフィールドというロサンゼルスとマリブにある2店のハイエンドなショップを勧めています。両店ともアクセサリーの点でも充実していて、アディーナ・レイター、ジェニファー・メイヤー、そしてリサ・アイズナーなどカリフォルニアのジュエリーデザイナーのクラシックなものがそろっています。サンディエゴではガスランプ地区にあるドルチェッティ・ブティックへ。はやりのデザインを女性用と男性用取り揃えています。もっとフォーマルなものをお探しの場合は、ラ・ホヤのアレクシア・マリアを訪ねてみてください。グウェン・ステファニーからトリー・ケリーまで、誰もが目を止めずにはいられないデザインを着用しています。