米国でもトップの鉄道博物館のひとつとして常に名前が挙がるのが、このカリフォルニア州立鉄道博物館。広大な施設に、精巧に修復された機関車が21台展示されているほか、往時の姿をそのままに伝える車両もあり、その多くが自由に乗車して内部を見学できます。本格的な食器を配した食堂車や、ベルベットなど贅沢な調度をあしらったプルマン寝台車、木製のチャーミングな車掌車など、あらゆる細部へのこだわりが感じられ、自動車が旅のメインストリームになる前の時代、列車の旅がどんなだったかに思いを馳せることができます。列車の郵便局もあります。
鉄道がカリフォルニア州の人々の生活、経済、文化をどのように形成してきたかを示す展示も多数用意されています。お子様には、プルマン式の寝台車や鉄道向けに作られた食器の並ぶ食堂車、そして鉄道郵便局のレプリカなどに乗ってみることのできる展示が喜ばれるでしょう。ガイド付きツアーが毎日開催されていて、短い映画も常時上映されています。お役立ち情報: 夏の間、木曜日の夜は開館時間が延長されます。
夏に訪れる方は、博物館が運行するサクラメントリバー沿いを走る人気のサクラメントサザン鉄道にも乗ってみてください。一等の展望車、屋根付きのコーチ車、あるいは屋根なしのゴンドラ車から、美しい景色を楽しめます(子供たちに人気の車両がどれかは、容易に想像できますね)。