ナパバレーの北端、セントヘレナさんの麓に位置するカリストガは観光客が少ない穴場で、にぎやかなナパのダウンタウンの隣町ながらゆったりとした街です。ナパバレーをワインで世界に広めたのは実はカリストガの街であったというのは、ある意味皮肉ですね。1976年、この街のシャトー・モンテリーナの1973年産シャルドネが、伝統的なテイスティングとして知られるパリの品評会で最高のフランスワインを打ち負かしました。
現在でもカリストガのワイン情勢は地元で注目を集めています。その中心はカストロ・ディ・アモローサで、中世のスタイルで複数の塔が特徴的なお城は、イタリアスタイルのワインメーカー、ダリオ・サットゥイが丘の上に建物たものです。1万1千平方メートルを超えるお城(本物の素材を使って15年かけて作られました)のツアーは、5つの塔、中庭、ロッジア、トスカーニの田舎風の家、フレスコ画のある大ホール、厩舎、牢屋、さらに拷問部屋などを巡ることができ、素晴らしい時間を過ごせます。(ここのワインがお気に召さなければ。) 締めくくりは、45分間のバレルテイスティング。現在販売中のワインが飲めます。
この地の秘密の万能薬はワインだけではありません。カリストガはナパバレーのスパと温泉の中心地で、1800年代よりミネラル豊富な火山水による活力回復を求める人々をこの地に集めてきました。スパとリゾートはカジュアル(水着の着用は選択自由)なものから高級な施設までさまざまで、そのほとんどが温泉への入浴、サウナ、マッサージを提供しています。インディアン・スプリング・カリストガ、ソラージュ、そしてカリストガ・ランチはこの街の高級な 宿泊施設ですべて最高級のスパも併設しています。Visit Napa Valleyをご覧いただくとさらに多くの施設をご覧いただけます。
最もカリストガらしい経験、マッドバスを経験せずしてカリストガを訪れたとは言えません。ドクター・ウィルキンソンズ・ホットスプリング・リゾートの「ザ・ワークス」を予約しましょう。伝統的なマッドバスに、フェイシャルマスク、アロマミネラルのジェットバス、スチームルーム、ブランケットラップ、そしてマッサージの施術を堪能できます。
またカリストガは、ナパバレーのもう1つの外せない体験、熱気球に乗れる絶好の場所として知られています。朝の霧に漂いながら、静かな峡谷を見渡し、周囲の丘の上から太陽が顔をのぞかせるひと時。これ以上の体験を想像できるでしょうか。現実に戻るときにはシャンパンで締めくくるのが伝統です。