堂々たる山の威厳と高山の静寂を備えたマンモスレイクを見ていると、この場所が太古の火山性カルデラの一端にあるとは思えません。約760,000年前、この場所で巨大な火山が噴火しました。噴火後は、比較的なだらかな盆地が残り、それが現在のマンモスレイクになりました。過去の噴火の素晴らしい副産物として、この地域には、一帯に広がる天然温泉ができました。ボコボコと沸きあがる多数の温泉の中には、安全に入ることのできるものもあり、ブリッジポートとマンモスレイクにその多くが集中しています。しかし、それらを見つけ出すのはちょっとした宝探しであるため、国道395号を西に向い、2510号の大通りに入ってすぐのマンモスレイク・ウェルカムセンターで道順を尋ねましょう。そして、お湯につかる際は常に滑りやすい足元に気を付け、お湯が熱すぎる時には、無理せずまた別の日に来てみましょう。
トラバーチン温泉についても聞いてみるとよいでしょう。車で北へ約1時間、最も人気の高い温泉です。ハコヤナギが辺りを囲む峡谷の底にあるバッカイ温泉についても詳しく聞いてみるのがお勧めです。車で南へ約1時間ほど行ったビショップに近い、キーオ温泉では、地下から毎分約2,271リットルの水が湧き出しています。マンモスレイクそのものには、6本のスイミングコースの目印が付いた自然に温められたプール、ウィットモアプールとロックタブがあります(標識表示のない未舗装道路の終わり地点)。モノ郡南部のホットクリーク・ジオロジックサイトでは、お湯につかることはできませんが、温泉や間欠泉、噴気孔(ガスの噴出孔)などを見学することが可能です。