モントレーとカーメルの奥に隠された小さな街パシフィック・グローブは、この隣接する人気の2地域が持つ海辺の景色を持ちつつも、情緒ある散策路や魅力的な宿、歴史豊かな灯台など、小さいな街特有の趣があります。また、1年のうち約5か月間、無数の美しいモナーク・バタフライ(オオカバマダラ)の群れを見られる季節があります。この蝶は、海からわずか数ブロックの場所にある自然保護区に、移動(渡り)のためにやって来ます。自然愛好家や家族連れが、気軽に行けて自然の驚異を楽しめる無料のスポットです。
ロッキー山脈の東に生息するオオカバマダラ(メキシコ中央部で冬を過ごす傾向にある)と違い、西海岸のオオカバマダラはカリフォルニアにとどまります。カリフォルニアの沿岸には、蝶の越冬場所がおよそ400カ所ありますが、このユーカリに囲まれた保護区(オオカバマダラは、このしだれた木を好むようです)は、同州の越冬スポット第6位にランキングされています。
10月から2月の間に訪問すれば、オレンジと黒のオオカバマダラが巨大な群れを作って木の枝にとまっているのを見ることができます。一瞬、オレンジ色の葉っぱか花に見間違えるかもしれません。気温10℃代前半より低くなると、オオカバマダラはじっとして動かなくなります。蝶には絶対に触れないでください。これは市の条例で決まっており、重い罰金があります。しかし、現地のガイドに尋ねれば、望遠鏡を使って間近に見ることができます。その後は、アジロマー・ステートビーチで岩の多い沿岸部や保存された砂丘を散策できます。