賑やかなハリウッドブルバードから車で10分もかからないノースハリウッド。ノーホー（NoHo）と呼ばれるこの街のアート地区は、映画ではなく、ライブのシアターを中心とした話題にことかかない魅力的なエリアです。
東端のグリフィスパークまで続く山脈によってきらびやかなハリウッドと隔てられたノースハリウッドは、落ち着いた独特の雰囲気を持っています。この街の中心をなす約2.6平方キロメートルのエリアでは、20以上のシアターが印象深いパフォーマンスを競い、さながらロサンゼルスのオフ・ブロードウェイとでもいった様相。創造性に富んだ舞台とオリジナル作品が上演されています。 ここは俳優の卵が経験を積む場であるだけでなく、名演技で名高いスターもときおり登場し、舞台に華を添えます（コメディドラマ『となりのサインフェルド』のジェイソン・アレクサンダーも、ここでパフォーマンスを披露しています）。
そして何よりも嬉しい点は、ノースハリウッドは簡単に歩いて回れること（南カリフォルニアでは、歩くだけで楽しめるエリアは、それほど多くありません）。メインストリートを歩いて、ビンテージなブティックを見たり、戸外のカフェで地元のアーティストや俳優たちに混じって、特別なひとときを過ごしたりと、遊び心を満足させてください。ショーを楽しんだ後も、やはりアートなディナーで締めくくりましょう。1920年代に建てられた元銀行のビルを利用したグルメパブであるザ・フェデラルバーなどは、歩いて行けるレストランです。その少し先には、独自の創作ホットドックが人気のカジュアルなヴィシャスドッグスがあります。
パフォーマンスの観賞が希望なら、1926エルポータル・シアターがおすすめ。3つあるステージで行われる演目のスケジュールをチェックしましょう。また評価の高いロード・シアター・カンパニーが制作するショーも必見です。2つの劇場で行われますが、その内の一つ、ランカーシム・アートセンターは、1939年築の水道電力局のビルを改修したアールデコ調のシアターです。またこのアートセンターには、ハリウッドで活躍するプロダクションデザイナーやアートディレクターの作品を見学できる広々としたギャラリー800も併設されていますので、忘れずにチェックしてください。
