1849年、シエラネバダ山脈の麓で金塊が見つかるや否や、一攫千金を狙う男たちがいち早くこの地に乗り込んで巨大な富を手にしようとやってきました。サンフランシスコ湾の方面からやってきた男たちは、サクラメントリバーをさかのぼり、帆船で到達できる最も内陸の地、アメリカンリバーとの合流点に次々と船を着けました。こうしてほぼ一夜のうちに街ができ上がったのです。この街の建物は、帆船を解体して入手した木材や帆を建材にしていました。
これが、サクラメントの発祥でした。
スズカケの木が木陰を作るサクラメント川の土手の辺りでは、今でも往時の雰囲気を感じることができます。オールド・サクラメントと呼ばれる旧市街のエリアは修復されて、11ヘクタールの国定史跡となっています。古い建物に入居したTシャツ店やアイスクリーム店など、お決まりの観光地風景もありますが、カリフォルニア州立鉄道博物館やカリフォルニア博物館など、優れた博物館も揃っています。リバーボートのデルタキング号も修復されていて、ブランチ、ディナーを楽しめるほか、船に宿泊することもできます。荷馬車に乗ったり、歴史装束をまとったガイド付きのウォーキング・ツアーに参加したりするのもお勧めです。地下に造られた通路や小部屋など、この地域の隠された事実を学ぶことができます。(10月に開催される幽霊ツアーはお子様に大人気です。)
歴史的な蒸気機関車に乗って、サクラメントサザン鉄道の美しい景色を楽しんでみてください。鉄道よりも船がお好みという方には、ホーンブロワーが運航している1時間のクルーズもあります。