クジラを見るには、12月から2月の間にポイントレイズ国定海岸の岬へ行きましょう。クジラの専門家によれば、回遊している太平洋コククジラの94パーセントが、サンフランシスコから北におよそ43キロメートルのこの保護区の岬から1.6キロメートル圏内の海域を通過するそうです。
1月は最も多くクジラが現れる季節で、毎日1,000頭以上もの巨大な哺乳類が岬の沖を通り過ぎていきます。12月から3月までのピークシーズンには、ポイントレイズの岬への立ち入りは制限され、駐車場からホエールウォッチングのベストスポットまでシャトルバスが運行されます。海岸からクジラを見られるその他のスポットには、モンタラベイやハーフムーンベイ(共にサンフランシスコから車で南に45分弱)の岬があります。または、太平洋に突き出ている海岸沿いの高台に行ってみましょう。クジラが潮を吹いているのを見つけやすいため、白波の立っていない海が穏やかな日が最適です。
通常12月から5月にかけて催行されているコククジラウォッチングクルーズは、サンフランシスコのピア39、およびハーフムーンベイとサンタクルーズから出航します。オーシャニック・ソサエティでは、博物学者のエキスパートによる半日または終日のツアーを催行しており、クジラだけでなく、イルカやネズミイルカ、アザラシ、その他の海洋生物を見る機会を提供しています。さらに多くの種類の動物が見たければ、未開発で野生動物の宝庫ファラリョン諸島へ行く感動的なガイド付きクルーズをおすすめします。ファラリョン諸島は、サンフランシスコ沿岸から43キロメートル沖にあり、海から露出した尖った岩石がチェーン状に連なっています。この海域は野生動物に満ちあふれており、26種類の絶滅寸前の、または絶滅のおそれのあるクジラ、鳥類、海洋生物が島と周辺の海に生息し、または繁殖などのために訪れます。シロナガスクジラとザトウクジラは毎年夏から秋にかけて、餌を求めてこの一帯にやって来ます。ホエールウォッチングクルーズは通常サンフランシスコを午前8時に出航し、午後半ばに帰航します。