ゲッティセンターの魅力は、美術だけではありません。ロサンゼルス西部の丘の上に佇む世界クラスの美術館本部は、空に浮かんだモダニズムの街のような趣きです。このドラマティックな建物には、17世紀のバロック芸術やヘンリー・ムーアやイサム・ノグチなどの彫刻など、美術に詳しくない方は気後れしてしまうような大作が並んでいます。
しかし、ゲッティセンターには様々なお楽しみが満載です。美術を鑑賞するものよし、金曜夜の無料コンサートに訪れるのもよし、お子様向けプログラムに参加するのもよし、あるいはゆったりとピクニックランチでくつろぐのもよし。どなたにもお楽しみいただけます。さらに、入場は無料 (駐車料金を支払うだけで結構です)。
著名な建築家 リチャード・メイヤーが設計したゲッティセンター本部は、Getty Conservation Institute、Getty Research Institute、J. Paul Getty Museum、Harold M. Williams Auditorium、カフェ2店、フルサービスレストラン1店、約35万㎡のガーデンおよびテラスを備えています。約22㎞離れたマリブ近郊のパシフィックパリセードには、ローマ様式の田舎家をモデルにした建物に、古代ギリシャおよびローマの芸術を所蔵したゲッティヴィラがあります。
全体的にゲッティは、ビジネスマンであり美術蒐集家でもあったJ.ポール・ゲッティの個人コレクションを展示している場所です。ゲッティは、アートを社会への文明的影響と捉え、一般大衆が幅広くアクセスできることを切望した人物で、彼の死後はJ.ポール・ゲッティ財団がゲッティ美術館を運営しています。現在、2階建てのパビリオンには、数百点もの20世紀以前のヨーロッパ絵画、スケッチ、装飾写本、彫刻、装飾品、さらに19世紀から21世紀までの写真を所蔵しています。
ファミリールームでの参加型展示、建築ツアー、館内ホットスポットのオフ・ザ・ 405 、 ザ・レストランなど、この世界クラスの美術館をご紹介しましょう。