急落下する滝、ジャイアントセコイアの木々、切り立った花崗岩の崖など多くの名所で知られるヨセミテ国立公園を探訪するには、何週間あっても足りないくらいです。 この公園には、年間を通していつでも独特の魅力があります。ここではオフピークというのは、単に人が少なく、ヨセミテの美しさを別の角度から見る機会があること意味するに過ぎません。 春は水しぶきを上げる滝、夏は様々な戸外アクティビティを満喫、秋になれば見事な紅葉が見られ人も少なくなります。そして冬、ここはクロスカントリースキーとスノーシューイングを楽しむ雪のパラダイスとなります。
公園の中の移動は、無料の公共交通機関であるヨセミテエリア・リージョナル・トランスポーテーション・システム(YARTS)があるので簡単です。車がなくても園内を巡ることができます。 チケット料金には入園料が含まれており、料金を支払った大人と同伴の5歳未満の子供は無料で乗車することができます。4つのルートがあり、入り口となるマーセド、フレズノ、マンモスレイク、ソノマ(後ろの3カ所からの運行は夏期のみ)の4つのコミュニティとヨセミテを結んでいます。
この名高い場所への旅を生涯の思い出の旅とするためには、しっかりと事前に計画を立ててください。計画を始めるためのガイドを、ここにご紹介しましょう。
エルキャピタン
セミテバレーの谷底から1,095メートルの高さでそそり立つエルキャピタンは、明らかに花崗岩の一枚岩の王者であり、向こう見ずなロッククライマーにとっての憧れの地でもあります。 エルキャピタン・メドウから、地球上最大の花崗岩の一枚岩をよく見てください。 双眼鏡があると、クライマーたちがザ・ノーズを少しずつ登っている様子まで見えます。
クラッククライミングや伝統的クライミングが初めての場合は、カリービレッジにあるヨセミテ・マウンテニアリング・スクール・アンド・ガイド・サービスのクラスに登録してください。 初心者向けの「岩までようこそ」のクラスに参加すると、初日に最大18メートルまでのクライミングとラぺリングができるようになりますヨセミテでのクライミングについてさらに詳しく学ぶには、エルキャピタン・ブリッジに行き、ヨセミテ・クライミング・レンジャーと話をしてみましょう。 「クライマーに聞く」のプログラム(夏期の午前11時から午後3時まで)は、レンジャー、クライマー、そして好奇心旺盛な見物客たち毎日集う場です。
マーセドリバーでのラフティング
ゆったり流れる マーセドリバーの流れに身をまかせ、アドレナリン発散は一日お休みにしましょう。 指を水に突っ込んだままゴムボートに寝転び、ヨセミテの花崗岩でできた岩壁を眺めながら、曲がりくねった川をゆっくりと下ってゆきましょう。 カリービレッジで用具をレンタルし、水の中にボートの錨を下ろして泳ぎながら、エルキャピタンに手を振ってください。 (出発点まで戻るシャトルがあるので、公園で他のアクティビティを楽しむエネルギーを残しておけます。)
トゥオルムメドウ
ブーツの紐を結びトゥオルム川沿いの簡単なトレイルを歩くか、もしくは、より険しい道を辿って、聳えるドームの頂や花崗岩を背にした高山湖まで行ってみましょう。 テントのキャビンで眠り、トゥオルム・グリルでバーガーを食べたり、長い壁があるパーソンズ・ロッジで開かれる詩の朗読会に参加したりしてください。 トゥオルムメドウへの旅を計画する際は、時期に気をつけてください。この標高2,620メートルの高原へ行けるのは、6月から10月までの間だけです。
ヨセミテ滝
ヨセミテ滝は、アッパー、ロアー、ミドルを合わせると全部で739メートルという巨大な滝で、北米で最も高い滝です。 アッパーフォールの頂上まで行くには困難なトレイルを歩かねばなりませんが、ロアーフォールの底へは、ゆっくり散策しながら行けます。 4月から6月は、雨具を着用してください。ここに来る人は誰もが、冷たい飛沫でびしょ濡れになります。
ハーフドーム
西側で最も頻繁に写真の対象の一つとなるハーフドームの風景は、どの角度から見ても畏怖の念を呼び起こすものです。 本格的なハイカーは頂上まで歩いて行けます(許可が必要)が、その他の人は、切り立つ花崗岩を遠くから鑑賞できます。 一枚岩の元にあるミラー湖から眺めるか、もしくは、車でグレイシャーポイント・ロードを通ってグレイシャーポイント展望台まで行きます。
ワオナトンネルからの眺め
トンネルからの眺めはヨセミテの最も象徴的なシーンとなっており、アンセル・アダムスの写真で有名になった所です。 自分でも、ワオナトンネルの東側から、ヨセミテバレー、エルキャピタン、ハーフドーム、ブライダルビュー滝など、絵葉書のような展望を写真に撮ってください。 上り坂のポホノ・トレイルを歩いて行けば、さらに大きな展望が得られます。ここでは、比較的人がいない場所でゆっくりと景色を楽しめます。
ザ・アワニー・ヨセミテ・ダイニングルーム
ザ・アワニー・ヨセミテ・ダイニングルームのグランドルール 壁は巨大な木材で造られ、34フィートある天井からは、錬鉄製の何10ものシャンデリアが、あちこちに下がっています。 ずっしりとしたカーテンで縁取られた巨大なピクチャーウインドウからは、ヨセミテバレーを一望できます。 ダイニングルームには400席あり、特に日曜日のブランチでは、悪い席などというものはありません。 ザ・アワニーのゲスト向け最新情報は、訪問前に必ずご確認ください。
グレイシャーポイント
標高2,198メートルにあるグレイシャーポイントの展望台からは、ヨセミテバレーとハイシエラの頂を臨む忘れがたい眺めを楽しめます。 この石の壁の所に佇み、バーナル滝やネバダ滝、マーセドリバーの峡谷などを見渡すか、花崗岩のジェオロジー・ハットの中に入り、そこからハーフドームを覗いてみましょう。 行くのに一番よい時間帯は? ハーフドームと周辺の花崗岩がピンク色に染まる、日の出か日の入りの時間です。
カリフォルニアを代表する国立公園をさらに2つ訪れるには、マジェスティック・マウンテン・ループをお勧めします。 このツアーは、ハイシエラでの滞在日数が限られているけれど、できるだけ多くの場所を見たいという方に最適です。3日間でセコイア、キングスキャニオン、ヨセミテの3つの最も代表的な国立公園を巡ります。 ツアーには、各公園で必見の5つのポイントが含まれているので、ハイライトを見逃すことはありません。