エベッツパス・ナショナルシーニックバイウェイ

こじんまりとした山の街アーノルドは、ちょうど雪に沿った場所にあります。つまり、冬に雪が十分ありますが、アクセスしにくい場所ではないということです。観光客はスノーシューズやクロスカントリースキー（または、夏のマウンテンバイクやハイキングなど）で、約27キロメートルのアーノルド・リムトレイルのごつごつしたクーガーロックからの全景を楽しんだり、サンアントニオ滝を眺めたりすることができます。（トレイルの入り口はシエラネバダ伐採博物館にあり、歴史愛好家は興味が湧くはずです）。近くには1852年以来、太古の木が訪れる者を圧倒してきたカラベラス・ビッグツリー州立公園があります。約2.4キロメートルのノースグローブループで巨大なセコイアの間を散策し、「オールド・バチェラー（年老いた独り者）」や、2本のセコイアが繋がった「サイアミーズ・ツインズ（結合双生児）」に驚くことでしょう。より離れたところにあるサウスグローブでは、ビッグツリークリークに沿った、さらに長いトレイルを歩けば、公園内で最も大きい、高さ約76メートル、直径約7.6メートル、樹齢2000年の「ルイ・アガシーツリー」など巨木の数々を訪れることができます。

花崗岩の露出と深い森林に囲まれたエベッツパス・ナショナル・シーニック・バイウェイ（州道高速道路4号線）は、スタニスラウス・リバー・キャニオンの305メートル上を登って行き、どのポイントでも見晴らしの良い景色を眺めることができます。 アーノルドの30.6キロメートル西にあるヘルズキッチンビスタに立ち寄り、氷河が運んだ迷子石を通り抜けながら、曲がりくねった道を歩いてバランシングロックに到着すると、クライマーが腕自慢をしている様子を眺めることができます。 この特徴的な花崗岩の大きな塊は、エミグラント・トレイルを往く19世紀の旅人たちにとっての重要な目印でした。氷河によって彫り込まれた岩、ゴツゴツした火山の山頂、そして川に切り込まれた牧草地の景色。7月には、ウーリー・ミュールイアー、スカーレットジリア、インディアン・ペイントブラッシュ、ブルーフラックスの花が鮮やかな色彩を見せる花のタペストリーを鑑賞できます。

レイクタホから約1時間のドライブ、アルパインカウンティの中心であるマークリービルを歩けば、時間が過去に戻ったような気分になります。ネバダ州がシルバーラッシュに沸く1861年に創設されたこの街は、かつては人口3,000人を誇りましたが、現在は200人ほどとなりました。19世紀の建物がそのまま残っていることが多く、地元民や観光客がフロントのポーチで休憩するマークリービル・ジェネラルストアもそのひとつです。イタリアン・カフェ、ストーンフライは、薪のかまどで焼いたピザが味わえるグルメなレストラン。カフェイン補充にはアルプスハウス・カフェへ。アルパインカウンティ博物館に立ち寄り、1882年に建てられた教室が1つしかなオールド・ウェブスタースクールを見学しましょう。絶対に逃げ出せなさそうな鉄の扉や、縦に木材を並べて作った壁などがある1800年代の牢獄も見ることが出来ます。他にも農具、鉱山や林業で使う道具、そしてワショー族インディアンの作るバスケットや民芸品が展示されています。

レイクタホの南東に約1時間のドライブすると、山あいの静かな街マークリービルのすぐ西側に、ミネラル温泉が湧き上がるグローバー・ホットスプリングス州立公園があります。1850年以降、人々は回復効果のある「癒しの水」を求めてこの温泉に集まります。温泉は6つの源泉から流れ込んでおり、硫黄の含有量が少ないため、温泉にありがちな「腐った卵」のような強い臭いを感じることはありません。64℃の熱いお湯が地中から湧き出し、コンクリート製の2つのプールに送られる前に冷却されます。1つのプールはじっくり浸かっても安全な39℃、もう1つは水泳や水遊びに適した温度に調整されています。

プールはほぼ1年中営業しています（9月から5月までのオフシーズンや冬季は営業時間が変わるので、事前に530-694-2249に電話してお問い合わせください）。この州立公園には76のサイトがあるキャンプ場とハイキングトレイルがあり、お子様向けの歩きやすいコース（ホットスプリングスクリーク沿いの滝まで行くハイキングがおすすめ）のほか、近隣の高山エリアまで伸びる長距離コースもあります。