モドックカウンティを探索

モドックカウンティで唯一、法人化された市であるアルトゥラスは、カウンティの郡庁所在地になっています。コミュニティの結び付きが強いアルトゥラスは、かつてほろ馬車隊が通過する、カリフォルニアへの入り口であり、そのパイオニア精神は今も取り入れられています。市の中心には見ごとなモドックカウンティ裁判所があり、まるで絵画のように美しいワーナー山脈に囲まれています。カリフォルニアで最後に残っている、独立裁判所のひとつであり、法廷の椅子にはカウボーイハットをかけるハンガーが付いています。6軒ほどのレストランがメインストリートに点在していますが、ダウンタウンから1.6キロメートル離れたところにあるザ・ブラス・レイルには必ず足を運びましょう。ここでは、ローストラムシチューやピコンパンチ（アマーロ入りのハイボールカクテル）などの美味珍味をはじめとする、バスク料理をファミリースタイルで提供しています。由緒あるナイルズ・ホテルで一夜を過ごしましょう。まだ眠れないようなら、地元客のように、ナイルズ・サルーンに行って、確実に眠れるナイトキャップ、ビール＆ショット・コンボを注文して。

サプライズバレーへ行くには、どの方向から来ても山道を超えなくてはなりません。そこへ辿り着くまでの曲がりくねった山道のドライブは、楽しみのうちのひとつ。ジグザグの山道を下っていくと、雪を被った山々と美しい緑の大地がコントラストを描く、豊かな自然の風景と大きな空が目に飛び込んでくるでしょう。フォート・ビッドウェルでは、古い石造りの校舎や、軍の昔の駐屯地を見ることができます。さらに南に向かうと、シダービルの街があり、中心部には小さな美しいエリアがあります。お腹の空き加減によって、カントリー・ハース・レストラン&ベーカリーでチキンフライド・ステーキや焼きたてのシナモンロールはいかがでしょうか。シダービルのダウンタウンからちょっと東へ行くと、サプライズバレー・ホットスプリングス・リゾートがあります。デラックスルームには、天然温泉の流れ込むプライベートな屋外浴槽がついていますので、温泉に浸かりながら、空が青から真っ暗になり、光輝く星で埋め尽くされる様子を眺めることができます。

モドック国有林は、6,500平方キロメートル以上の自然のままに残された美しい土地を保護しています。デビルズガーデンを訪れて、草地で草を食む野生の馬の群れをご覧ください。馬たちは、移住者たちがかつての家畜を放牧して以来140年以上、自由に草を食み続けてきました。現在では、ブラック、ベイ、アパルーサなどが自由に駆け回る様子を見ることができます。土地はほぼ未開発である一方、モドックカウンティの町の中心部付近には、わかりやすく標識がつけられたトレイルがあります。アルトゥラスとシーダービルの間には、シーダークリーク・ロウアートレイルヘッドがあり、高く突き出た岩が所々にある鬱蒼としたジュニパーの林を通り抜ける、約5キロメートルの急勾配なルートをハイキングすることができます。

ミルクリーク滝は、モドックカウンティにあるサウスワーナー原生地域のちょうど西端に位置しています。保護地区内で唯一舗装された道路に沿って進むと、ミルクリーク滝キャンプ場に到着。観光客はそこからトレイルに沿って400メートルの距離をハイキングし、滝を見ることができます。雪解けのある春に最高の景色を見ることができますが、登山口は年中開いており、滝は氷雪の中でも流れています。暖かい日には、滝から10分ほど歩いて小さな木造の橋を訪れてみましょう。下流では、蒸し暑い夏の日に、地元の人が水遊びを楽しんでいます。

アルトゥラスの真南の場所にモドック野生動物保護区はあります。ミュールジカやレイヨウ、そして200種類以上の鳥に出会える、約5キロメートルのループをハイキングしましょう。ピットリバーからの流れは、水飲み場、巣作り、そして休養を求めて保護区に集まってくる生き物たちにとって自然のオアシスです。毎年春と秋になると、この保護された土地は、カナダツルやコハクチョウのような移動する渡り鳥をはじめ、数え切れない鳥たちで活気づきます。猛禽（もうきん）類は、ハクトウワシやタカが魚を狙って水の上を飛び回る冬に最も多く見ることができます。